Gallery

【やってみたよシリーズ】インクを2色混ぜて紙に刷り、ポストカードを作る

 

 

 

 

 

これまで既存のインクをそのまま使って制作してきましたが、混色によってどんな変化が生まれるのかに興味を持ちました。

せっかくなら実際に紙に刷ってみたい、さらに同じ版に2色のインクを置いたらどんな表現になるのだろう?と考え、いくつかの方法で実験してみることにしました。

 

 

 

同じ版に2色置いてみた

 

 

「オレンジ」と「ネイビー」のインクを使い、1枚の紙に昼と夜を同時に表現することを試してみました。

 

 

線画の版では思っていたよりもグラデーションが出にくく、色の変化はやや控えめに感じられました。

それでも、色が重なり合う部分は自然で、昼から夜へと移ろう雰囲気は感じることができました。

 

 

その後、別の版でベタ刷りを行ったところグラデーションがよりはっきりと現れました。

 

 

色の変化そのものを大切にしたい場合は、線画よりもベタのほうが向いているのだと気づきました。

 

 

 

2色インクを混ぜてみた

 

 

 

「くすみピンク」と「すす」を3:1の割合で混ぜ深みのあるピンク紫を目指しました。

 

仕上がりはイメージに近い色味となり、混色によって新しい表現が生まれることを実感しました。

混ぜる回数によって大きく色が変わることはありませんでしたが、自分だけの色を少しずつ作っていく過程そのものが楽しくとても印象に残る体験でした。

 

 

マーブル刷りをしてみた

 

JAMLABを参考に、版の上に直接インクを置く「マーブル刷り」にも挑戦しました。

 

色の組み合わせや置き方によってインクは固定されずにゆるやかに混ざり合い、予想していなかった表情が生まれました。

 

 

刷り終えてみると、右上のペンギンの頭部と真ん中のペンギンの口ばしが一部欠けてしまいました。

 

なぜだろうと原因を考えてみると、ペンギンの頭部と口ばしにインクがきちんとのっていなかったことに気づきました。

マーブル模様になるようにインクをポンポンと置いていたのですが、

全体のバランスばかりを意識してしまい、肝心の頭部の部分に十分な量を置けていませんでした。

その結果、頭部の一部が刷り上がらず、欠けたような仕上がりになってしまいました。

ほんのわずかな確認不足が原因で、今回のような単純なミスにつながってしまったのだと実感しました。

 

 

 

そして2回目の刷りではさらに混色が進み、「すす」の印象が強まり、全体がより落ち着いた、暗めの雰囲気へと変化しました。

 

 

 

最後に

 

 

余ったインクを何気なく紙に塗ってみたところ、偶然にも作品のような仕上がりになりました。

その様子を見たスタッフの方から「アートみたいですね」と声をかけていただき、思いがけず嬉しい瞬間となりました^^

 

今回の実験を通して、想像は容易いがまずは試してみることの大切さを改めて感じました。

これからも既存の方法にとらわれず小さな疑問をきっかけに、実際に手を動かしながら制作を続けていきたいと思います。